世界の果てとエンドレスワンダーラスト

ホテル宿泊記・ヒコーキ搭乗記・世界放浪旅行。Hotels, Stays, Airlines, and Trips All Around the World.

旅の荷物に関する私的考察 ~身軽に旅行するために

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旅行の準備。最初のうちは何を持っていこうか悩み、いろいろ持ってき過ぎて使わなかった、逆に持って来ればよかった、という経験は誰しもあるのではないでしょうか。

私も旅慣れていない頃は海外にドライヤーなどを持って行ったりして(笑)余計な荷物になってしまったこともありましたが、何度も旅行しているうちにだんだん要領を掴めてきたので、旅の荷物について私なりに考察し、旅行中何を持ち歩いているか公開したいと思います。これから旅行される方の何かしらの参考になれば幸いです。

なお、この記事では、成人がプライベートでエコノミークラス以上のホテルに泊まる一人旅、を想定しています。ビジネストリップや家族旅行については、記事の内容の限りではありません。

 

基本スタンス

「できるだけ身軽に」。これが私の旅行の基本スタンスです。これについては賛否両論あるかと思いますが、私は「荷物は軽いに越したことはない」と思っています。なぜかというと、荷物が重かったり多いとそれを運ぶだけで体力を消耗しますし、航空機などで場合によっては追加料金が必要になるからです。

もちろん、旅行で必要なものは最低限持っていくようにしていますが、基本的には「機内持ち込み可能な範囲」の荷物で旅行しています。こうすることで、ロスト・バゲージ(預入れ荷物の紛失)も防ぐことができますし、何があるかわからない旅行中でも機動的に動くことができます。

それでは、その中身とや何ぞや?について、以下で説明したいと思います。

必需品

・スマホ、財布、(海外旅行の場合は)パスポート

言うまでもなく、この3つは最重要のものです。家を出るとき、ホテルを出るとき、あらゆる場面でこの3つだけは忘れていないかどうかを私は必ず確認しています。これ以外のものは最悪なくても帰宅できますが、海外旅行ではパスポートがないと出国・入国ができませんし、財布がなければ交通機関を使えません。また、スマホでなくガラケー派の方もおられるでしょうけど、何らかの連絡手段は必須です。ということで、この3つだけは忘れてもいけないし、紛失・盗難も極力避けなければならないと考えます。また、国内旅行でも、航空券の発券の際の本人確認や年齢確認で身分証が必要になる場合があります。提示できない場合は、最悪搭乗拒否もあり得ます。もし、いずれかを失くしてしまった場合は、相応の手間とトラブルを覚悟してください(私も経験者ですがw)。パスポートについては、必要な有効期間、渡航先によってはビザが必要な場合もあるので、渡航前によく確認しましょう。

 

・スマホの充電器と充電ケーブル

これも上記3つと並んで必須と考えます。最悪の場合、ホテルなどで借りることができますが、肝心な場面で電池が切れてしまったら元も子もありません。自分のスマホに合ったケーブルを持ち、旅行中はできるだけ充電満タンにするようにしておきましょう。

 

・現金

これも言うまでもなく必須です。日本はもちろん、海外においても、交通費はクレジット決済ができない場合も多く、大衆レストランなどではクレジットを受け付けてくれないところも多いです。多額の現金は必要ありませんが、現地物価を予め調べて、滞在日数分は持っておくようにするのが理想的です。

 

・(海外旅行の場合)保険に入っておきましょう

意外と忘れがちなのがこの保険。クレジットカードの自動付帯など、最低限のもので良いので入っておきましょう。私は幸いにも海外でケガ・病気の経験はないのですが、保険で重宝した経験があるのは「携行品損害」の補償。カメラを落としたり、一度スマホを盗まれた経験がありますが、帰国後クレジットカードの自動付帯保険で全額カバーすることができました。他にも、「航空機遅延補償」など、保険の内容をよく確認し、「海外から繋がる保険会社の連絡先」についても荷物に忍ばせておきましょう。いざというときに役に立ちます。 

 

ということで、少ないですが必須といえるものをまとめてみました。これ以外にも旅行中に必要なものはありますが、上述したものだけは「現地で調達することが困難」なので必須とし、他のものは「あったほうが良いもの」としてまとめました。これがないと、旅行中に本当に困るのでせっかくの旅行も台無しになってしまいます。

ちなみに、気持ちの面では、「この風景が見たい」「この飛行機に乗りたい」「これが食べたい」というような、旅行の目的なりモチベーションも必須かもしれません。笑 これがあれば、多少のトラブルなら難なく耐えられると思います。

 

必須ではないが、あったほうが良いもの

次に、「必須とまではいかないまでも、あると旅行中に便利なもの」についてまとめてみました。人によっては必須のものもあるかもしれませんね。私は以下のものも全部必須で、いつも持っていきます。笑

 

・クレジットカード

これは持っておいて損はないです。むしろ、ほとんどの方は持っていると思いますが、海外(特に欧米圏)ではカード社会化が進んでいますし、オンラインで予約を取るときなどは必須なので、持っているとあらゆる場面で便利です。クレジットは持たない主義の方でも、プリペイドカードは作っておくと便利かと思います。できれば三大国際ブランドのVISA, Master Card, JCBそれぞれ1枚ずつ持っておくのが理想的です。VISAは世界中で使えますし、Masterはヨーロッパで強いです。さらに言えば、できればICチップ付きのクレジットカードが理想です。日本ではICチップ化が遅れていますが、ヨーロッパではICチップが付いていないとカード決済ができないことが多々あります。JCBは海外ではあまり使われていません(一流ホテルなどでも使えない場合あり)。また、AMEXやDinersは加盟店が少ないですが、手厚いサービスが特徴。

▼ICチップについてこちら

ICチップ付きクレジットカードは安全?ICチップの意味やどういったメリット・デメリットがあるのかを解説 | 無料Webサービスの口コミ・比較

 

・航空機、列車などの搭乗券

現在ではチケットのモバイル化も進んでいますが、まだまだアナログの紙処理が多い分野なので、ペパーのものを自宅で印刷しておくのが理想的。モバイルのチケットだと、システムメンテナンスや電波状況によってはスマホ上で表示できないリスクがあります。私は国内旅行ではあまり印刷しませんが、海外発着の航空券のときは必ず印刷しています。特に、LCCの場合印刷済みのチケットがないと追加料金徴取(Ryanairなど)という場合もあるので、よく確認しましょう。

 

・国際キャッシュカード

これは海外で現地通貨を引き出す時に便利です。たいていはクレジットカードのキャッシング機能で賄えますが、新生銀行や住信SBIネット銀行のキャッシュカードは、VISA Plusを備えているので、口座残高から直接現地のATMで引き出しができます。両替屋よりもレートが良いこともあるので、持っておいて損はなし。

 

・SIMフリースマホ

これは海外旅行で持っていると便利です。現地の空港などで売られているSIMカードをスマホに挿入して、直接インターネットに繋いだり通話ができます。日本のキャリアが海外で提供している接続サービスは、現地のSIMに比べるとかなり割高なのであまりお勧めしません。また、日本で貸し出されている海外用のWifiルーターという手もありますが、キャリアよりは割安なもののやはり現地SIMよりは割高ですし、ルーターそのものを充電する手間が増えます。早いところ総務省にはスマホのSIMフリー化の指導を強化してほしいものです。笑

 

・モバイルバッテリー

これはホテル滞在やフライトを楽しみたい方には不要かもしれませんが、機内に電源があるとは限らないですし、動き回って観光したい方には必須ですね。さほど大型のものでなくても、スマホやカメラを一回分充電できるくらいの容量のものを持っておくと便利。

 

・カメラ

昨今のスマホはカメラ機能の進化も著しいので、写真はスマホで十分、という方には不要かもしれませんが、デジカメや一眼レフは、夜景や接写シーンなどで威力を発揮します。私はミラーレス一眼レフ(一眼レフより小ぶりで、コンパクトデジカメよりは大きいカメラ)を使っていますが、機内だとかさばるしレストランなどで取り出しにくいので、最近は高級コンデジを買おうかと検討中です。

 

・タブレット

これも普段タブレットを使わない人には不要かもしれませんが、タブレットがあると何かと旅行中の暇つぶしになります。動画をダウンロードしておいて機内で観るのも良し、インターネットの閲覧にもスマホより大画面なので落ち着いて見れます。私はタブレットを手に入れて以降、機内エンタメはあまり使わなくなりました。自分の観たい動画を確実にダウンロードできますし、タブレットなら電子書籍機能もあるので、一石二鳥です。

 

・イヤホン or ヘッドホン

スマホやタブレットで音楽を聴いたり、映画を観るときには必須ですね。渡航先が舞台の映画を観たり、雰囲気に合わせた音楽を聴くと気分が高まります。また、機内での耳栓替わりにもなります。 

 

・洗顔料、化粧品など

女性や、自分が使っている化粧水・石鹸などにこだわりがある方には必須ですね。私は化粧水と石鹸が肌に合わないと困るので、自分が愛用しているものを小ビンに詰めて持っていきます。また歯ブラシやシェーバーなども、ホテルに置いてあるものはあまり質が良くないので、自分が愛用しているものを携行するのが無難です。女性なら、生理用品や化粧品も必要かもしれませんね。まぁ女性ならこのあたりは抜かりないと思いますが(笑)荷物が多すぎると現地で疲れるので、そこまで気張らなくてもいい気がします。

 

・2日間分の衣類

これも1泊程度の旅行なら簡単な着替えだけで済みますが、個人的にはどんなに長期の旅行でも、最低限2日分の着替えがあれば事足りると思います。今着ている服+2着あれば、翌々日に洗濯することを繰り返せば長期の旅行でも事足ります。旅行先での洗濯はなかなか骨が折れますので、最初からコインランドリー付きのホテルに泊まるのがおすすめです。とはいえ、海外ではコインランドリー付きのホテルは数少ないので、そういう場合はホテルでコインランドリーやランドリーサービスの店の場所を聞けばたいてい教えてくれます。また、現地で高級レストランに行ったりビジネスクラス以上に搭乗する方は、相応の服を用意しておくのがベターです。

 

・旅行用洗剤

これはコインランドリーに洗剤が常備されていなかった場合や、どうしても洗濯場所が見つからなかった場合のリスクヘッジです。最悪の場合、洗剤を持っていればホテルの自室で手洗いすることもできます。旅行用に小分けされた粉末・液体洗剤はドラッグストアに行けば置いてあるので、探してみてください。

(参考リンク)

www.ab-road.net

 

・常備薬

これは自身の体質に合わせて持っていくことをおすすめします。私の場合は、国内旅行では持ちませんが、海外旅行の時は正露丸だけ持っていきますw(あまり風邪は引かない体質なので) 熱が出やすい人や、乗り物酔いしやすい人はその対策の薬も持っていきましょう。現地で買うのは言葉の壁もありますし、日本人の体に合わないことも多いようです。

 

・行き先のガイドブック

今の時代、現地情報もネットで調べればほとんどの場合事足りますが、ガイドブックは確実な情報が良くまとめられていますし、ネットが通じない機内でも読むことができます。とはいえ、地球の歩き方などは(載っている情報は為になりますが)重さ・大きさともにかさばるので、私は最近は持ち歩かないことにしています。

 

・ノートパソコン

これはブロガーやネットのヘビーユーザーでなければ必要ないかもしれませんが、確実に言えるのは、ホテルに設置されているパソコンはあまり当てになりません。まず海外だと日本語入力がインストールされていないこともありますし、国によっては英語入力すらインストールされていないこともあります(スペイン、タイで経験済みですw)。日本のビジネスホテルでもパソコンは有料・時間制限ありというところがほとんどなので、パソコン愛用者は持ち歩くに越したことはないですね。

 

スーツケース VS. ボストンバッグ

以上で挙げたものが、私が必ず旅行の時持参するものですが、全部合わせても、機内持ち込み可能サイズ(※)のバッグに収めることができます。問題は、バッグはキャリーケース、ボストンバッグ、リュックサックのどれを使うか?ということですが、何度かキャリーとボストンバッグそれぞれを使って旅行してみたので、実際の感想を載せておきます。(リュックサックについては個人的には好まないので、不明です)

 

※機内持ち込み可能サイズ:チェックイン時に預け入れる荷物とは別に、航空機の客室に持ち込むできることができる荷物のサイズ。おおよそのサイズは各社共通だが、LCCでは厳密に自社基準に適合しているかどうか計測されることがあるので、注意されたい。

(JAL国内線の例)

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・スーツケース

〇メリット:肩が疲れない、長い徒歩でも比較的楽に運べる、旅行感がある(笑

×デメリット:階段の上り下りのときに面倒、ケース自体の重量が重い、旅行者なのが丸わかりw

 

 

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・ボストンバッグ

〇メリット:キャリーよりも機動的に動ける、開け閉めが楽、地元民に溶け込みやすい(笑

×デメリット:肩が疲れる、長い徒歩だと体に負担がかかる

 

おおまかに言えば、それぞれのメリット・デメリットはこんな感じだろうか? どちらも一長一短なので一概には言えませんが、スーツケースは比較的長期の旅行・海外に向いているのに対し、ボストンバッグは短期の旅行・国内に向いている気がしています。タイトなスケジュールの旅行はボストンバッグ、ホテルに荷物を置いてまったり旅行ならスーツケース、というふうに上手く使い分けたいところです。

 

以上、荷物に関する私の考え方を述べてみましたが、いかがだったでしょうか? いずれにしても、最低限必要なものは持って、あとは旅行中は我慢するかもしくは現地で調達する、という荷造りを私はおすすめします。現地で買うのもなかなか思い出になりますし、海外でも大都市なら大きなショッピングモールがあるので、行ってみると気分転換になります。とは言え、くどいですが、金銭関係と保険だけは、忘れなく用意しておきましょう。