ヨーロッパ周遊旅行回想録(21)Ryanair FR9017 (フェズ→バルセロナ)搭乗記
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3週間の旅行も道半ば、いよいよモロッコを出国し、次なる目的地バルセロナへ向かうときのこと。フェズ空港までの路線バス内でスマホの盗難に遭ってしまい、とりあえず空港までやってきました。
▲FEZ-BCNを飛びます
フェズ空港にて
バルセロナまでは、徹底したコストカットによる格安運賃で有名なRyanairを使います。実はこの時がRyanair初体験でしたが、酷い噂とは対照的に、難なくチェックインできました。RyanairはWebから搭乗券を印刷しておかないと空港で追加料金を取られるので、それだけ要注意です。
さてここで、スマホをどうするかを考えました。この頃の私はまずまず旅慣れていたと思いますが、旅行中にケガ・病気・盗難のトラブルは全く未経験で、後にも先にもこの時が最大のトラブルとなりました・・。
この時は、クレカ付帯の保険のガイドブックを持参していたので、それを読み込みました。ロシア入国に保険加入なのが必須なのと、長期旅行で念のため持参したのが幸いしました。それによると、旅行中の盗難の場合、「携行品損害保険金」というものが適用されるようで、保険を請求するには
・パスポートの顔写真ページと出国スタンプページのコピー
・盗難(事故)証明
・損害品の購入明細
が必要とのこと。
って、日本に帰るまで請求できないのかorz
ということは置いとくとして、「盗難証明」がなかなか厄介で、現地の警察に発行してもらう必要があるらしい。しかし、ここでまた問題が。
フェズ空港には交番がないorz
小さい空港なので交番らしきものは見当たらず、空港職員もあまり仏語は通じない様子・・・。
ここでフェズ市内に戻るわけにもいかず、埒が明かないのでバルセロナまで飛んでから考えることにしました。一応保険会社の連絡先も載っているので、バルセロナから電話しようと考えました。
遅延欠航の多いRyanairですが、今日は飛びそうです。ここで欠航とか言われたら心が折れちゃいますw
自由通路の沖止めなんで、飛行機撮り放題です。
AEROPORT FES SAIS。
Ryanair初搭乗
初のRyanair。このデザイン、判りやすくて良いと思います。
座席のテーブルには広告とSafety Instructionsが張られています。
シートは革張り。この後Ryanairは数回利用しましたが、どうやらこのタイプで統一されているようです。欧州内の短距離利用なら私は全然問題ないです。
ほぼ定刻通りに離陸を開始。
意外と湿潤なフェズ近郊が見えてきます。
モロッコがこんなにも緑豊かな土地だとは思いませんでしたね。良い経験になりました。
LCCではお馴染みの、飲食の機内販売があります。値段はヨーロッパの物価を考えると、まずまず手頃だと思います。
小腹が空いたのでスープ(インスタントw)を頼みました。
海峡を渡るのも束の間、今度は乾いたスペインの土地が見えてきます。
モロッコよりもスペインのほうが乾燥して見えますね。
スペインまで来ると、あぁ先進国に戻ってきたんだなーと安堵感が出てきます。
バルセロナ・エル・プラット空港に無事到着。
フェズーバルセロナ間2時間半、この区間を35ユーロほどで移動できたので文句ないです。
バルセロナ空港にて
これまたスリの多いと聞くスペインですが、自販機があったことにまず目を奪われました。まぁ空港内ならすぐとっ捕まえられますしね。
胸をなでおろすのも束の間、ここで公衆電話を探して、保険会社に電話をかけます。
幸いにも保険会社への連絡は、国によっては国際無料通話が使えて、スペインの公衆電話からでも無料でかけることができました。これは本当に有難かった。
何とか日本のデスクに繋がり、盗難の件と盗難証明は出せない事情を話すと、
「そのような場合は、盗難証明を提出できない旨を証明する第三者の署名」が必要で、一人旅などでそれも提出不可の場合は、自分の署名を一筆書けば良いとの返答でした。「保険請求に必要な書類を郵送しておくので、日本にご帰国されたらご返送お願いします」とのこと。これでやっと一安心。
今回の教訓
・海外旅行に行く際は、万が一の時のために保険に入っておきましょう。
・カード付帯の保険も多いですが、条件をよく確認しておきましょう。「携行品損害保険」は付いていないことも多いです。
・利用する保険のガイドブックも持参すると、なお良いです。
・一人旅でも、保険の条件があやふやでも、万が一の時は落ち着いて保険会社に電話をしましょう。今回のように、何かしらの対応をしてくれる場合もあります。
ということで、無事電話も終わり、バルセロナ市内に繰り出します。
※帰国後、保険請求を行ったところ、ほぼ満額のスマホ代金の保険がおりました。
(続く)