ヨーロッパ周遊旅行回想録(19)憧れのモロッコを行く⑨フェズの客引きには要注意!
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フェズ旧市街、客引きには注意!
昨日は無事フェズ入りし、翌日も見事に快晴。
結局、モロッコに1週間滞在したけど雨が降ったのは初日のマラケシュ到着日だけ。やっぱり乾燥しがちな土地ということなんだろうか。
今日は満を持して1日フェズ観光。フェズでは特定の観光名所というよりは、街全体を散策しながら雰囲気を楽しもうかという計画。
市場を見あさっていると、あるよあるよと出てくる強烈な売り物。これは多分生きエスカルゴの量り売り? タイのサソリ売り並みにインパクトがある。
何やら薬草やらミントやら・・
フェズの迷路のちょうど中央にあるカラウィン・モスク。異教徒は入場不可とのことだが、入口にカメラ係?のオジサンが立っていて、カメラを渡すと中を撮影してくれる。Hey! Tip!と言われるかと思いきや、あっさりとサービスで撮ってくれた。
フェズオジサンが撮ってくれたモスク。イスラム圏のモスクは、有名で大きいモスクだと観光客も受け入れてくれるけど、こういう小さめのところは入れないところも多い。
迷路をひたすら歩き回り・・
迷路を抜けたところにある、フェズを一望できるという高台を目指す。
▲目指したのは「マリーン朝の墓地」だったが、ここでトラブルが…
ところが、道を進んでいくと、一人のやけにしつこい青年に声をかけられる。要は、「丘までタダで案内してあげるよ!」と言って、到着したら「はいチップちょうだい!」という、観光地あるある詐欺に遭いかけたのだが、ここでチップを渡したら負けだと思い、追い返しましたw
▼その時の様子は、詳しくは別記事にしました
青年「案内してやるからついて来いよ!」
私「金はないから自分で行くよ」
青年「いいって、ただだよ~~」
私 (絶対うそだろ・・)
というやり取りを繰り返しながらも、言うがままに丘に連れていかれる。
市場を抜けて、小高い丘に出る。
一応フェズの一望はできた。だけど、ここは目指していた「墓地」ではない・・
よくわからないが、たぶん地元の人が使っていた空き地にようなところに連れていかれたのだと思う。
ここで予想通りチップを要求してくる青年。最初から金はない、と言っていたので何とか追い返す。今思うと多少は渡しても良かったとは思うけど、向こうから勝手に付いてきてこちらが支払うのは何とも不甲斐ないのである。
写真をサッと撮り、待ち伏せされていないか気を付けながら宿に戻ることに。
我ながら危険な賭けに出てしまった気もするが、時には主張もしたほうが良いなと。
見る分には素晴らしい古都なんだが・・フェズはモロッコでも有名な観光地らしく、市場の人はかなり外国人慣れしている印象があった。
こういうふうに写真を撮ろうもんなら、すぐに「Japanese? コンニチワ? ニイハオ? アニョハセヨ?」とかやたらお声が掛かるのである。私、どこに行っても一言目は「Japanese?」なのだが、そんなに日本人っぽく見えるのだろうか…
それでもモロッコの素朴な生活感を垣間見ることができるし、体に危険を感じるような治安ではないので、イスラム圏では旅行しやすい地域だと思う。
工芸品やら、八百屋やらレストランが並ぶカオスな市場。
途中、バゲットが目についたので買ってみた。
ポテトとソーセージをフランスパンに挟むという荒業的なバゲットだったが、空腹なので美味しくいただいた。価格は200円くらいだったかな。
食品をそのままディスプレイして売る方法は、確かに道行く人の視覚・食欲に訴える力があると思う。笑
宿に戻って昼寝をしたら、あっという間に夕方まで寝込んでしまった。
宿の部屋では英語ができるイケメンスペイン人の2人組と一緒だったが、やっぱり白人もモロッコではターゲットになってしまうらしく、やたら客引きが凄いとのこと。
スペイン人ということで、「ところで、明日からバルセロナに行くんだけど、バルセロナって危険なの?」と聞くと、「いやいや、バルセロナは安全だよ。モロッコなんかより断然ね。ただ、スリには気を付けて」と。ネットではバルセロナは危険と盛んに書かれていたのだが、ひとまず安心。
昼寝をして体力が回復したので、フェズの夜徘徊をしてみることに。
こんなところでホールドアップされたら逃げ切れんだろうな、という路地なのだが、そんなことはほぼないのでご安心を。
ただ、路地裏の雰囲気だけは危険な香り(照明が暗いせい)がプンプンなので、初めての海外旅行先には向いていない。東南アジアのカオスに慣らしてから行くと楽。
広場付近は照明が明るい。いよいよモロッコも今日で最後とは、長いようで短かった。
この映画の一コマのような路地、モロッコはまた来たいなと思った。
モロッコ最後の夜は平穏に更けていく。翌日、大トラブルに巻き込まれるとはいざ知らず… (続く)