先日の欧州旅行で、フランスの高速鉄道TGVに乗ってきたのでその時の様子を残しておきたい。この時は奮発して1等車(ファーストクラスw)に乗ったのでその様子もご覧あれ。
まず、フランスの首都パリからスイス第二の都市ジュネーブへは直線距離で約500km、飛行機利用なら1時間片道1万円程度、高速バスで約7時間、高速鉄道で約3時間の道のりとなっている。
アロフト広州天河・宿泊記/Aloft Guangzhou Tianhe
この日は予てから楽しみにしていた中国の広州へ初潜入。
中国は広東省、香港から列車で2時間半、深センからは1時間足らずで着いてしまう、これまた急成長中のアジアきっての大都市だ。中国では北京・上海に次ぐ1000万人規模の都市で、アフリカからの出稼ぎ労働者も多く、なんでも「第三世界の首都」とも呼ばれ、中国では裕福な地域の一つとなっている。 これだけの都市となるとホテル進出も好調で、リッツカールトン、ヒルトン、ウェスティン、シャングリラやら主要なプレイヤーは揃っており、しかも香港や上海よりもお安めレートで泊まれるホテラーにとっては有り難い地域でもある。そんな広州、私は何だか「広州」という地名にひどく爽快なかっこよさを感じていて、今回はやっと香港から足を伸ばした次第である。ホテルは有名どころに泊まっても良かったのだが、どうせなら絶賛開発中の真新しいホテルがいいなと思っていたら、ちょうど未経験のアロフトが新装オープンしたとの情報が。元々広州にはアロフト広州大学城という郊外に立地したホテルもあったが、今回行ってきたのは中心部の「天河」に位置するアロフト。
このホテルは新しいのでまだGoogle Mapには載っておらず、唯一見つけた正確な地図がagodaのものなので拝借して貼っておきます。
キャセイパシフィック航空CX713便・バンコク→シンガポール・ビジネスクラス搭乗記/Cathay Pacific CX713(BKK→SIN) Business Class Seat
先日初めてCXに搭乗したところ、偶然にもインボラ(!?)によりこれまた初めてビジネスクラスを体験する機会があったので、記憶が鮮明なうちに書き留めておきたい。
この日はSPG修行によりバンコクからシンガポールへ向かうべく、できるだけ移動費は節約しようとBAのAviosで特典航空券を予約。バンコク~シンガポールって、one world系の直行便なんか飛んでたっけか??と思いながらBAで検索すると、なんとまぁ幸いにもキャセイの香港~シンガポール線のバンコク経由の便があるではないか。時間も11:50BKK発とちょうど良いのでこの便に即決、あいにく何故かこの日だけエコノミー席が解放されておらず、せっかくの機会だからプレエコ体験してこようかなということで、Avios&Moneyにて無事プレエコ席を予約。思えばこれが幸運の始まりだった・・・
エレメント蘇州サイエンス&テクノロジータウン・宿泊記/Element Suzhou Science and Technology Town
今回このエレメントホテルに行くきっかけになったのは、先日も触れた(ウェスティン東京)、SPGのブランド制覇プロモ攻略の一環である。SPG所有の11ブランドのうち、シェラトン、ウェスティン、セントレジス、フォーポイント、トリビュートポートフォリオは日本に現存するが、それ以外は日本国外に出なければならず、なんとエレメントに限ってはアジアでは中国のここ蘇州のみという現状になっている。2016年10月に広東省の仏山に開業予定、2017年2月にはクアラルンプールに開業予定だが、そんなのは待っていられないので今回は思い切って行ってみることにした。

↑アロフトやウェスティンも増え、だいぶブランドが埋まってきた。何が何でも達成しちゃる。
ということで、エレメントとは日本では聞き慣れないブランドであるが、簡単に言うとウェスティンの廉価版ホテルといったところだ。正式にはelement BY WESTINと名乗っており、無料の朝食が付き、部屋には簡易キッチンが備えられ長期滞在にも向くホテルとのこと。長期の旅行に出掛けづらい日本人にはあまりピンとこないが、富裕な欧米系には受けるのだろう。
(「エレメントについて」http://www.starwoodhotels.com/element/experience/index.html)
蘇州については言わずもがな、中国・上海近郊の風光明媚なであり、「東洋のヴェネチア」とも呼ばれる観光都市である。市内には運河や湖が点在し、夜のライトアップされた運河は観るにも歩いて巡るのにも最適だ。上海からは高鉄で30分ほどの距離で、私もホテル滞在中に夜の運河に行ってきた。

↑昼より夜のほうが断然オススメ。
さて肝心のエレメント蘇州についてだが、実はこのホテル、市内中心部からは無茶苦茶離れたところに立地しており、蘇州のなかでも観光とは無縁な新興工業地区まで行かなくてはならない。蘇州には地下鉄が2本走っているのだが、どの駅からもタクシーか地元の路線バスを使わねばならず、蘇州駅からタクシーだと70元ほどらしい。これがSPGホテルの”難所”と言われる所以。うーん、これだとホテルに着いてからは外に出られないし、何か良い方法はないか・・と探したところ、蘇州のニュータウンには最近トラムが開業したらしく、そのトラムの駅からは徒歩すぐとのTripAdviserのレビューが。これは!!ということで高鉄蘇州駅からホテルまで全部公共交通を使ってチャレンジすることに。


上海駅から蘇州駅までは高鉄(中国の新幹線)を使って最短30分足らず。Ctrip手配で手数料込みで日本円で片道約1000円。


高鉄の蘇州駅と地下鉄の蘇州火車駅は同一の駅。2号線で蘇州火車→広済南路→1号線に乗り換え→蘇州東園(英語でSuzhou Amusement Park)というルート。
蘇州のトラムはこの駅が始発になっており、現在1号線のみ営業中。

(http://www.whatsoninsuzhou.com.cn/EventsDetail.asp?IDs=488から転用)
エレメントホテルの最寄りは「嘉陵江路(Jialing Jiang Lu)」駅、そこまではトラムに乗りっぱなし。



ということで、意を決してトラムに乗ってみる。万が一迷ったら中国語話せないしシャレにならないのだが・・大丈夫でしょうということで。

トラムは新型なのでびっくりするくらい清潔。乗り心地も悪くない。

蘇州市街→住宅地→オフィス街?→どでかい公園などのそばを通り、40分くらいだろうか? 最寄り駅まで到着。

最寄り駅「嘉陵江路」の周囲はこのように新興住宅地になっており、新しくて高級そうなマンションが立ち並ぶニュータウンといった趣。中国人の知人いわく蘇州は治安が良いそうで、蘇州のなかでもこのあたりは中国っぽくないでしょ!きれいだよ!とのこと。ただまぁ、昼も夜も人が疎らすぎて、もしやこれもゴーストタウンか?とw


駅を出て乗ってきた進行方向とは逆に歩くと、おおおぉ!エレメントが見えた。
ちなみに新しいホテルのためGoogle Mapには載っておらず、中国の百度地図でないと確認が取れないので要注意。漢字だと「源宿酒店」(そのまんまやん!)。中国ではGoogleが2015年にサービスを停止したため、百度地図が一番正確なんだとか。

ということで無事エレメントに到着。タクシーで来るよりも、地下鉄3元+トラム3元=6元に抑えられた。中国の交通機関はお安くて本当に助かる。

フロントでささっとチェックイン。フロントスタッフはちゃんと英語が通じます。

6階中の5階に部屋はアサイン。

まぁ部屋の印象としては、写真通りというか何というか・・確かにウェスティンをこざっぱりさせました、という感じ。


新しいホテルなのでデスクも至極きれい。マルチプラグや急速充電のUSBがあるあたり、新規ホテルらしくて便利だなと。






ちゃんとコンセプト通り簡易キッチンも付いている。ただ・・・食材を買うところも周囲に見当たらないし、電子レンジだけだと実質調理するのは難しいのではないか?と疑問がよぎってしまうw

こんなふうにコーヒーなら淹れられる。

廉価ホテルなのにバスローブがあるのは好印象。廉価とはいっても550元くらいしたのだが・・w

カードキー。



水回りも至極清潔。バスタブがないのは残念だが・・海外だと1万円出さないとバスタブは付かないですな。

シャンプーのブランドは、ん?Pharmacopia? まさか新宿のハイアットリージェンシーと同じなのだろうか?

部屋の窓からの眺め。ニュータウンの外れなのでほんとに何もない。

物珍しく館内も散策。こちらはエレベーターホール。


エレメントには「リストア」という簡易なコンビニのような売り場が設置されている。このホテルは辺鄙すぎて、品物は申し訳程度に置いてある。


もうね、ロビーラウンジも誰もいないんですw 照明すら点いていないし。


長期滞在向けなんでか、小さなライブラリーも設置がある。

もちろん置いてある本は中国語オンリー。ピケティの資本論なんかもw

プールも小ぶりながらあります。


夕方から夜は蘇州観光に出掛け、ホテルに帰ってきて、夜間の部屋はこんな感じに。ザ・シンプルモダン。



エレメント独自で面白いなと思ったのは、このテレビ。飛行機のエンタメシステムのように映画や音楽、現地の天気や観光情報・為替情報なんかも見られる。

夜更かししていたら寝坊してしまい、朝食は10時までのところ起きたら9時45分w
急いで着替えて朝食会場に行ったらギリギリで入れてくれた。


片付けが始まっていたので残っていた料理しか取れなかったが、一通りの料理が揃ったフルビュッフェとなっていて、ホリデイ・イン・エクスプレスなんかの料理よりはまずまずかと。


閉店後なんで誰もいないが写真撮影には好都合?w
この日はせっかくだが17時の高鉄を予約してあるので、12時前にチェックアウトした。
結論的には、うーんこのホテル、せっかくハードは良いのに場所があまりに辺鄙すぎて勿体無いの一言に尽きると感じた。トラムが開通したのでまだましではあるが、正直、どんな需要を当て込んで建てたんだろう?というような場所で、予約もあまり入っていないのか館内ではあまり宿泊客を見かけなかった。こればっかりは言ってもどうしようもないのだけど。
ただしハードは良いので、日本人街もある蘇州のこの近辺に仕事で行かれる方は、一見の価値はありかもしれません。