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空港⇔市内アクセス 最安手段まとめ【国内線LCC就航空港編】

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この記事では、LCCの国内線が就航する空港を対象として、市内への最安手段・料金についてまとめてみました。私は普段、国内線は専らLCCで飛んでいる(LCC未就航のところはやむなくレガシーキャリアを使うw)ので、空港から市内、もしくは市内から空港への交通費にも敏感になります。市内まで往復2000円以上ともなると「セールで買った航空券より高いじゃないか!orz」ということもあり得るため、それだけに空港アクセスもできるだけ手頃に済ませたいもの。そこで今回は、「市内」を「観光の拠点になりうる空港最寄りの中心地」と定義し、手段は公共交通機関(タクシーは除く)に絞って徹底調査してみた。

 

新千歳空港(札幌)

www.new-chitose-airport.jp

高速バス:片道1030円、約80分

鉄道(JR):片道1070円、最速37分

 

新千歳は言わずと知れた東京ー新千歳のピストン運航が世界一との高需要路線で、国内のLCC4社、ジェットスター・ジャパン(GK)、バニラエア(JW)、ピーチ・アビエーション(MM)、春秋航空日本(IJ)が竣工しています。こちらの市内アクセスで最安なのは高速バス、札幌駅やすすきのまで片道1030円。空港アクセスとしては高い部類に入ると思います。そして、僅差なのが鉄道、新千歳空港~札幌まで片道1070円。バスは冬場は特に定時性が不安定ですし平常時でも80分ほどかかるようですが、4列シートに必ず着席できることは大きなメリット。鉄道は僅差の料金で最速37分と定時性・速達性に優れますが、鉄道の場合は空港の駅が地下なので多少歩きますし、札幌/空港始発以外は座れるかどうかは運次第。ちなみに、私は弾丸旅行が多いので鉄道しか使ったことがありません。

仙台空港

www.sendai-airport.co.jp

鉄道(JR):片道650円、仙台駅まで約25分

 

仙台空港にはピーチが関西ー仙台線を飛ばしています。仙台というと、東京からなら新幹線orバスで行く場所というイメージだが、小型機が国内各地や国際線なんかも細々と結んでいます。仙台市街地からの空港アクセスは鉄道一択で、その名もJR仙台空港アクセス線で仙台駅まで乗換なしで行けます(最速17分、25分かかる列車が多い)。運賃も片道650円と、アクセスはまずまずの空港と言えるでしょう。

成田空港

www.narita-airport.jp

高速バス:空港~東京駅まで片道900円(東京シャトルの事前決済料金)、空港~東京駅は予約なしでも1000円で乗車可能、約70~100分

鉄道:空港~京成上野まで片道1025円、93分

 

日本を代表する国際空港・成田空港、こちらは意外と日本で一番厄介な空港かもしれない。何せ都心から無駄に離れてしまったところに作ってしまったので所要時間はかかるわ、運賃は高いわ、国際空港なのに着陸制限は厳しいわで、乗客も航空会社をも翻弄してくれる空港である。しかし近年は規制も緩和の方向、LCCの拠点化が相次ぎ鉄道・バスともに増便傾向にあり、最安で東京シャトルのバスが事前決済予約で片道900円で東京駅まで行けるようになった。予約がなくとも片道1000円で東京駅まで行けるうえ、最短で5分おきと便数も多い。また鉄道ならば京成電鉄の無料特急で上野まで90分である。大きい空港なので他にも鉄道・バス路線は豊富にあるが、千葉県を外れてしまうと1時間以上はかかるので注意が必要。なおLCCは使用ターミナルが第3ターミナル(第2ターミナルからシャトルバスor徒歩)、ピーチのみ第1ターミナルなので併せて要注意。

 

羽田空港

www.haneda-airport.jp

鉄道:(京急)国際線ターミナル駅~品川駅、片道410円、最速13分

   (モノレール)国際線ビル駅~浜松町駅、片道450円、最速13分

 

羽田空港といえばかつては国内線用空港というイメージだったが、近年国際線ターミナルがオープンし、深夜の発着枠が解放されて以来LCCが国際線を中心に飛ばすようになり、都心から地理的に至近なこともあり今や東京のドル箱空港となっている。空港アクセスも良く、都心まで30分足らず、場所によっては500円かからず向かうことができる。成田と違い都内、西関東・東関東からも満遍なくアクセスが良くバス網も豊富。今後はJRの延伸や発着枠の更なる拡大も予定され、これからが楽しみな空港。

中部国際空港(セントレア)

中部国際空港 セントレア

鉄道:(名鉄)セントレア名古屋駅、33分、無料特急870円

 

中部(セントレア)は小牧空港に替わる国際空港として2005年に開港した新しい空港。国内のLCCではジェットスターが札幌や九州方面へ飛ばしている。名古屋からは35km離れているが空港アクセスは比較的良好で、名鉄の無料特急で名古屋駅まで33分で片道870円、最速の全席特別席「ミュースカイ」では28分、片道1260円。新ターミナル建設や新生エアアジア・ジャパンの就航でポテンシャルは高い。

 

関西国際空港(大阪)

関西国際空港 オフィシャルサイト

鉄道:

・(南海)関西空港~難波、43分、無料急行920円

・「関空トク割 ラピートきっぷ」:ラピート号の割引で通常1430円→1130円に。関西空港~難波、特急35分。

・「関空ちかトクきっぷ」:関西空港~なんば(南海、無料急行のみ)+地下鉄・トラムの大阪市内の任意の駅まで、合計片道1000円に割引。

高速バス:関西空港天王寺、約55分、片道1000円(キャンペーン価格) 関西空港~なんばOCAT、約50分、片道1050円。その他目的地は1500円~各種路線あり

 

関西国際空港は関西を代表する国際空港として知られ、伊丹空港よりも大阪市内から離れるが主にレガシーキャリアの国際線、LCCの就航空港となっており言わば関西の成田空港のようになっている。同様に市内アクセスは成田よりはマシなものの大阪市中心部まで1時間弱はかかり、運賃も最安は南海の無料急行を使って片道920円。JRは南海と比べると割高で所要時間も長いが、天王寺や大阪駅、京橋などに直通で行けるので場合によっては便利。裏技として、LCCの機内や大阪市内の金券ショップでは南海の割引チケットが販売されていることがあり、700円台まで節約できる場合がある。京都、神戸方面へもオトクなセット割引切符あり。

高松空港

www.takamatsu-airport.com

リムジンバス:高松空港高松駅、約45分、片道760円。

 

高松~成田線ジェットスターが運航、かつては春秋航空日本も飛ばしていたのだが撤退してしまった。ここからは一気にローカルになり空港アクセスもバスのみ、市内から離れた山間部にある空港なので市内まで760円とそこそこかかる。うどん観光アピールが功を奏したのか?香港や上海からLCCが近年就航、東京線と比べると運賃は安めw

広島空港

広島空港

最安ルート:(路線バス)広島空港~JR白市駅、約15分、片道390円+(JR)白市駅~広島駅、45分、片道760円=1130円

最短ルート:(リムジンバス)広島空港~広島駅新幹線口、約45分、片道1340円

 

広島空港も2回ほど利用したことあるが、こちらも市内からは離れた山間部にある空港でアクセスは良好とは言えない。最安なのは路線バスとJRを組み合わせる方法だが、それでも片道1000円超え、1時間はゆうにかかる。リムジンバスで定刻通りなら45分だが片道1340円というのは成田の900円を考えるとどうも割高に感じてしまう。但し、広島周辺は観光地としては大変魅力的で、福山・尾道や宮島、山口までなら足を伸ばせるのでやむなしというところか。広島~成田線春秋航空日本が運航、時々激安セールやりますw

 

松山空港

松山空港

リムジンバスまたは路線バス:松山空港松山駅、約15分、片道310円。

 

松山空港松山駅までバスで15分とほど近く、片道310円とアクセス良好。松山は四国では最も栄えた街らしく、松山城道後温泉などの観光資源も豊富。成田~松山にジェットスター、関西~松山にピーチが飛んでおり、おすすめのdestination

福岡空港

www.fuk-ab.co.jp

地下鉄:福岡空港~博多、5分、260円。

 

福岡空港は市街地にあるアクセス良好な空港として有名で、何と博多駅までは2駅、5分という素晴らしいアクセス。天神までも同じ260円で乗ることができる。考えてみたら、福岡空港が唯一日本で地下鉄が乗り入れている空港というわけだ。九州各地に高速バスも出ており、今後滑走路を1本増設するのだとか? 地下鉄で行けちゃう福岡空港、ビバ

佐賀空港

佐賀空港

アクセスバス:佐賀空港佐賀駅バスセンター、約35分、600円。

 

春秋航空日本の就航を皮切りに猛烈なプロモーションをかけている佐賀空港佐賀市までのアクセスは悪くないのだが、佐賀市には目立った観光地がないので、どうしても郊外に出掛けることを考えると今ひとつという感じ。空港利用者に対するレンタカーのキャンペーンがよく行われているので、バスよりも最初から車で動いたほうが良さそうな就航地。

大分空港

大分空港 Welcome to Oita Airport

高速バス:大分空港~別府北浜、約45分、片道1500円(往復割引2600円)

 

大分もジェットスター成田線就航で行きやすくなったのは良いが、空港アクセスは正直よろしくない。大分空港は大分市よりも別府市のほうが地理的に近いが、両方片道アクセスに1500円必要。ここもバスよりもレンタカーが便利な土地、ということだろうか。

熊本空港

www.kmj-ab.co.jp

最安ルート:(無料バス)熊本空港~JR肥後大津駅、15分+JR肥後大津熊本駅、39分、片道460円

最短ルート:(リムジンバス)熊本空港~熊本駅、1時間、片道800円。

 

熊本は市内は路面電車が走っており、阿蘇などもあり観光資源も豊富で、最安ルートなら市内まで460円とお安い部類に入る。但し阿蘇方面はバスや鉄道だと本数が少ないので、やはりここもレンタカーのほうが無難な選択肢か。

長崎空港

トップページ|長崎空港

高速バス:長崎空港長崎駅前、約45分、片道900円(2回回数券1600円設定あり)

 

長崎空港も市内からバスで向かったことがあるが、雨だったせいか遠く感じた記憶がw それでも往復で買えば片道800円の計算になるので市内から遠い空港ではマシなほうだろうか。ちなみに、長崎市内は観光地として素晴らしいのでおすすめの街の一つ。佐世保や離島まで足をのばすも良し、あぁ長崎は今日も雨だったを体感するも良し(私が行った時は本当に2日間とも雨でしたw)。

宮崎空港

www.miyazaki-airport.co.jp

鉄道:宮崎空港宮崎駅、約10分、350円

 

宮崎空港、愛称「宮崎ブーゲンビリア空港」。まずブーゲンビリアって何やねん!?という感じになるが、熱帯の花の名前だそうな。そんな宮崎空港は市内アクセスは福岡並みに抜群、10分で着きますw ただ宮崎も広い県なので宮崎市以外はレンタカーがやはり無難なのだろうか・・

鹿児島空港

www.koj-ab.co.jp

最安ルート:(路線バス)鹿児島空港~JR加治木駅、約20分、片道340円+(JR)加治木駅鹿児島中央駅、30分、片道460円=800円

最短ルート:(高速バス)鹿児島空港鹿児島中央駅、約40分、片道1250円

 

鹿児島も温泉や桜島など風光明媚な観光地だが、ちょっと空港アクセスは遠いしお高いな・・という印象。JR加治木駅で乗り換えるのが一番安そうだか、広島空港の白市駅ルートほどはメジャーではない様子。来年鹿児島に行くことがあるので、これチャレンジしてみようかなぁ?w

那覇空港

www.naha-airport.co.jp

ゆいレール那覇空港~県庁前、12分、片道260円

 

那覇空港ゆいレールが開通して以来、市内に出るのが一気に便利になり、私もこのルートを頻繁に使っている。沖縄はレンタカー屋が豊富で安いので空港から借りてしまうのも手だが、那覇市内のみの観光なら主要なところは網羅しているモノレールなので使用価値あり。将来名護まで延ばす計画があるとかないとか?

石垣空港

www.ishigaki-airport.co.jp

路線バス:石垣空港石垣島離島ターミナル、約40分、片道540円

 

石垣にLCCが飛んでいるの?と思われるかもしれないが、実はピーチが関西~石垣線を飛ばしています。以前は那覇~石垣線もありましたが需要が低迷したのかなくなっちゃいましたw 石垣島は是非行ってみたいのだが、バスよりもやはり最初からレンタカーを借りたほうが良さそうな所要時間と運賃・・石垣まで行ってドライブしないなんて、もったいなさすぎ?w

 

まとめ 

どこの地に降り立っても、空港から鉄道があると時間も読めるしわかりやすいしで便利なもの。しかしそれは日本国内であっても鉄道アクセスがある空港は少数派、東京や大阪は恵まれているなと実感。また、空港アクセスが片道1000円以上というのは世界的に見ればかなり高額なのではなかろうか?あの物価が高いロンドン・ヒースローですら地下鉄で安く行くことができるのに・・ それだけに関空と新千歳にはせめて片道900円台までがんばって欲しいところ。成田に可能なんだから、できるはず・・と思うのは私だけだろうか。